パートナーを減らしてきた旅行業界
- 6月16日
- 読了時間: 2分
最近、海外の大手OTAが旅行会社向けの新しいサービスを発表したという記事を読みました。
AIやシステムの話もありましたが、私が気になったのは別の部分です。
それは「旅行会社や提携企業をパートナーとして活用する」という考え方でした。
旅行業界はここ20年ほど、インターネットの普及とともに大きく変わりました。
宿泊施設は自社サイトで直接販売。航空会社も直接販売。旅行会社を通さず予約できる仕組みがどんどん増えました。
もちろん、お客様にとって便利になった部分もあります。
ただ、その流れの中で少し気になることがあります。
それは「旅行を売る仲間」を減らしてきたのではないかということです。
旅行会社は単に予約を代行するだけではありません。
どこへ行こうか悩んでいる人に提案をしたり、不安を解消したり、時にはトラブル対応をしたりします。
旅行へ行くきっかけを作る役割もあります。
一方で、自社サイトは既に行きたい場所が決まっている人には便利ですが、まだ迷っている人の背中を押すことは得意ではありません。
最近の旅行業界を見ていると、「どう売るか」より「どう囲い込むか」という発想が強くなったように感じることがあります。
自社サイトへ誘導する。手数料を減らす。直接予約を増やす。
企業としては当然の判断です。
しかし、業界全体で見るとどうでしょうか。
旅行を提案する人が減り、地域の販売網が弱くなり、結果として旅行そのものに触れる機会も減ってしまったのではないでしょうか。
私は旅行会社を経営しているので多少の贔屓目はあるかもしれません。
それでも、旅行は最後まで人と人の仕事だと思っています。
AIが進化しても、システムが便利になっても、
「誰に相談するか」
「誰から買うか」
はなくならないと思います。
これからの旅行業界には競争だけでなく、パートナーと一緒に市場を育てる発想も必要なのかもしれません。
そんなことを記事を読みながら考えた一日でした。



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